2010年02月07日

橋下知事に直言(上)「政治手法は『いじめ型』」 神戸女学院大教授、内田樹さん(産経新聞)

 就任2年になっても高い支持率を維持していることに驚く。先日、ゼミ生十数人に尋ねたときも約7割が評価した。しかし、その理由の大半は「テレビで知っているから」。欠点も含め人間の振れ幅が想像できるから安心だという。「くそ教育委員会」のような日常言語を平気で使うことも「隣のお兄ちゃん」みたいな近しさで信用できるようだ。

 「お笑い100万票」といわれる大阪の政治風土では、語る内容ではなく、語り口調が大事だと、直感的にわかっているのだろう。生活言語を政治に取り込み、有権者との距離感の近さを演出することで成功した人だ。

 一方、政策の整合性や組織を形成する力、議会運営能力など政治を動かすうえで必要な力はあまり見受けられない。府政には内実を伴った動きはないのでは。

 手法で特徴的なのは合意形成のプロセス(過程)がないこと。常に「敵」を作り、メディアを通して関心を集めるという手法は、いじめ型学級運営と同じ。メディアの注目度に100%依存する珍しい政治家だ。

 教育施策には反対だ。「学力」のとらえ方を間違えている。学力は文字通り「学ぶ力」であり、学びへの欲求が活発に動いているかどうか。テストの点はその一部にすぎない。

 数値で人間を格付けし、点数の高い者に報酬を、低い者に罰を与えるという手法が能力を高めるとする人間観を持つのはかまわないが、教育に関しては適当ではない。学ぶ力は「これを勉強すると、『いいこと』がある」という報酬の約束によって形づくられるわけではない。

 すぐに数値で成果を求める姿勢は、ひと昔前に流行った成果主義、能力主義的発想であり、知事自身の成功体験から導かれたものだろうが、成功体験に固執すると他のさまざまな教育実践の方法に対して非寛容になる。いろんなタイプの子供がいて、いろんな能力の発現の仕方があるということを認識する必要がある。

 本来、さまざまなファクター(要素)から落としどころを考え、自分に入る情報に足りないものを考慮して行うのが政治だが、知事の場合、脊髄(せきずい)反射的に政治をしている。野生の勘がうまく当たり、これでいけると思っているから、批判しても本人には通じないだろう。

 大阪府民から圧倒的な支持を集め、全国的にも動向が注目されている橋下徹知事。1期目の折り返しを迎える知事の課題、問題点は何か。3人の有識者に聞いた。

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posted by タニウチ キミオ at 05:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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